xavolog

同居しているカニ様の記録だったりあれこれ

オーディオブック

実はブログを書くのを習慣化しようとしていて失敗し続けています。
ブログを習慣化したいというよりこまめにアウトプットする癖をつけたいんですね。
勉強した内容を定着させる一番いい方法はそれを何らかの形で外に出すことだということですので。
 
6月からamazonのオーディオブックを利用していて、思ったより良かったので驚いています。
自分はラジオとか音声を聞くのが苦手で、
音は聞こえているのに何言ってるか意味が理解できないと思うことが多かったので、
オーディオブックは合ってないような気がしてました。
ダメだったらやめればいいかと思って使い始めましたが、皿洗いしながらとかで聴けるので触れる作品の数がだいぶ増えました。
 
なんとなく朗読なら古典(?)だろうというイメージで以下をとりあえず聴きました。
 
実のところどれも読んだことがなかったものです。
自分がいつも文庫本小説読む時一月かかることはザラなので二ヶ月で6作品触れたのは驚異的です。
どの作品もこれまで評価されてきた作品なだけあって面白かったです。
特に「蟹工船」の描写は近代日本画家の観察力鋭いスケッチのようで力強く圧倒されました。
うちに川合玉堂の写生集があるのですがそれを思い出しました。
「蟹」が入ってるから聴いてみたとかいう軽率な選出ですが良かったです。
小林多喜二は若くして特高から拷問を受けて亡くなっている、というのも聴いてから知って衝撃を受けました。
 
今は『一九八四年』を聴いています。
2分間憎悪という社会制度のアイディアが他のディストピア小説とは一線を画している感じで面白いです。
メモ的に説明すると2分間憎悪というのは政府が敵対勢力としてあげた存在(存在しない可能性もある)をテレスクリーン(双方向のテレビ)に毎日決まった時間に映し出し、国民が各々それに対して罵詈雑言を叫んだり悪態をつくというものですね。
集団心理によってよく知らない相手にも関わらず怒りが込み上げたりする様子は恐ろしいものです。