今日の13:30から行われた動物学会の一般向けウェビナー『寄生・共生の動物学』を聴きました。
予定では丸山宗利先生、田中冴先生、髙須賀圭三先生がお話しする予定でしたが、丸山先生は体調不良だそうで代打で小松貴先生による好蟻性昆虫のお話でした。
まさか小松さんの話がここで聞けるとは…
著書がとても面白くておすすめです。
好蟻性昆虫の話ではアリヅカコオロギが何度もアリにタッチして匂いを自分につける、それが炭化水素であるということや、アリから口移しでもらう食事だけで生きている沖縄の蚊の話に興味を惹かれました。
アリが口元を叩かれると反射的に食べ物を吐き出すというのはどの程度「反射」なのでしょうか。
人が細いもので突っついても吐き出すんですかね。今度やってみます(難しそう)
クマムシだけで1400種ぐらいが見つかっているんですね。
寄生バチの話は今回特に面白かったかもしれません。
寄生対象になっているクモだけでも色々な網の張り方があって中にはかなり高度に洗練された捕獲方法をとっていることが知れただけでも楽しかったですし、そこをかいくぐって襲いかかるハチの動画も見応えがありました。
シェルターに入ってきたハチにびっくりして飛び出してくる子グモが可愛かったです。悲劇の場面ですが。
寄生する系の話だと行動を操作される例が多々ありますが、クモも最後に殺される前、寄生バチの幼虫が安全にサナギで過ごすために巣を強化するのだそうです。
まとめとして、動物学会の一般向け講演会について紹介がてら書いてみました。
今回この講演会をやることを知ったのは丸山先生のツイートからでした。
聴いてよかったです。
毎年やってるそうなので来年も聴きたいと思います。
ちなみに8/27にはSIGGRAPH勉強会、9/30には「物質科学とその美の源流をさぐる」という講演を聴く予定です。楽しみ。