twitterをやめました。
以前からどうも行動に悪影響を及ぼしている気はずっとしていたものの、フォロー関係にある人達とほぼ関係が切れることを考えると踏ん切りがつきませんでした。
CGや生き物やその他科学関係、ウクライナ情勢の最新情報を流してくれる人がなくなったら情報収集どうするのかとか、ポケモンで盛り上がってる空気に浸っていたいとかも足を引っ張ってズルズル続ける理由になっていました。
結果、一時的に使うのをやめてみたりアカウントを消してみたりしても何かのきっかけですぐ再開してしまったりして、うまくコントロールができないことに悩んでいました。
依存症だなという自覚はありつつ対処しきれずに今まできたのですが…
これ。
(依存症そのものについて調べているとその間は気持ちが落ち着くというこれまでの実感もあり)SNS依存をなんとかするのに役立つ本はないだろうかと探していたところ、概要を見て気になったので買って読んでみました。
一番気になったのは著者がコンピューターサイエンスの研究者であるという点で、次が早川が出しているというところでした。
スマホとそれが提供するサービスが、新しいからとかよく分からない理由で脳に良くないとかではなく、その特性によって自主性を脅かす要素を持ってしまうのが問題であるとしている点が受け入れやすいポイントかなと思います。
スマホアプリが抱える問題点について本の中では以下の2点が主に説明されていました。
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通常、依存症を克服するには環境や背景要因を変えて、依存対象に触れる機会が減るように図るのに、スマホは手近に置いておくものであるためPCアプリやコンソールゲームより離れるのが難しい
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さらにネットサービスが広告を主な収入源として発展したためにユーザーの起動回数やログイン時間を増やしていく方向に競争が働き、ユーザーの注意を引く効果的なテクニックが編み出されて広く使われている
これらは「アテンション・エコノミー」という用語で広く問題意識が共有されているようです。
この辺りの論じ方が自分にとっては納得感がありました。
さらにはSNSに振り回されるので悩むというのは進歩する技術に追いつけていない、低い能力の証なのでは?という自分が何度も思い浮かべた疑問に対して触れていて、反論しているのも安心感がありました。
若年層もネイティブならではの感覚で華麗に使いこなしているかと言えばそうではないという話も前向きな気持ちにさせてくれました。
安心感は別に本の信憑性に何ら寄与しませんが、結果的に自分の中の個人的なわだかまりが解消されて、読み始めたその日の夜にはアカウントを消していました。
それ以来触れていません。
今までやめようとしてやめられなかったのは何だったのかという感じでしたが、多分個々の行動の上の一貫した指針が一番必要なものだったんだろうと思いました。
やめた結果
時間が増えました。
どこからか湧いてきた感じでめちゃくちゃ増えました。
これまでは起きてから外出まで3時間半食事含め支度にかかっていて、それでも遅刻することがあるぐらいでしたが
1時間半以上早く終わるようになったので作品制作や数学の勉強ができるようになりました。
やり残した感じがないので寝るのもスムーズになりました。
他にもいろいろ変化があって
- 集中力が上がった
- 朝起きた後の疲労感がない
- やろうと思ってから実際に動けるようになった
- 決断が早くなった
- 部屋がきれいになった
- 隙間時間を使ってすぐ片付けるように
- 歩くのが早くなった
- 早く目的地について作業に取り掛かりたいという気持ちがいつもある
- 毎晩夢を見るようになった
- これは謎
やめる前は何をやってもうっすら前に一層かぶさっているような、ちゃんと対象を直接見れていないし集中して考えられないような感覚があり、twitterやめたら解消してスッキリ風通しが良くなるんじゃないかと考えていました。
結果的にはその通りでした。
このところ頭がずっとスッキリしていて、なにかを考える時邪魔が入る感じもないししっかり物が見えている感覚があります。
ただの主観ですが、爽快な感じで気分がいいです。何もしたくないみたいな感覚もなくなりました。
大体悩んでたことがここでほぼ解消されたようです。
背景要素
twitterやめただけで効果が出たわけじゃないなと思っていて、自分の場合はその前に以下のような取り組みがありました。
- 食生活の改善
- 月記会の参加(集まって黙々と月の振り返りをする有志の会)
- Plannerを使ったその日の振り返り
- ホワイトボードで次の日の予定を業務終わりに立てておく習慣づけ
この辺の結果がtwitterやめたのをきっかけに全部出てきたのかなと思います。
ここから
とてもいい気分の現在ですが、2つ懸念していることがあります。
一つが多分Pixivに絵をあげたりするとあれもSNSなのでまた元の状態に引き戻されそうだなという予感がすること。
作品をあげる場所を別に持ちたいなと思います。個人サイト時代への回帰。
いつ脱皮なさったのか、手元にちゃんと記録していません。
確認のために一旦アカウントを復活させる必要があります。その時に元の木阿弥にならないかが心配です。
正直、ポケモン界隈の新作に対する感想とか見たい気持ちはまだあるのです。
マスクなしで腐海に飛び込むようなものなのでサッと行ってサッと出てこないといけません。