xavolog

同居しているカニ様の記録だったりあれこれ

カニのぬいぐるみを作るぞ

twitterのあれこれが完全に外野になったのでふうん…という感じで穏やかにみているのですが利用中の人は結構気にしているものなのでしょうか。

 

SNSやめてできた時間を実際何に使っているのかという話ですが、カニのぬいぐるみを作ろうとしています。

世に出ている「カニのぬいぐるみ」とやらが、デフォルメしすぎだったり脚の数が違ったりプリント生地だったりで好みのものがないので、理想のカニぬいぐるみを手に入れるため自作することにしました。
あとやはりうちにいらっしゃるカニ様のぬいぐるみが欲しいのです。世の中のカニモチーフは大概タカアシガニなんです。個人的に脚は太短い方が好き…

使う道具とか作業について

簡単な縫い物は小さい時に親に教えてもらってまあまあやったことはありますが、ぬいぐるみは作ったことないので手探りでやっています。

以下の道具を使っています。

  • ミシン
  • 手縫いの一般的なセット
  • ピンセット
  • 鉗子
  • チャコペン(水で消えるものと時間が経つと消えるもの)
  • 割り箸
  • ループ返し
簡単な手順
  1. 型紙をiPadで書く
  2. 厚紙に印刷した型を貼り付けてカット(縫い代なし)
  3. 布裏に型を並べてチャコペンで写す
  4. 縫い代の分大きめにカット
  5. ミシンでペアになる布を縫い合わせる 返し口は残す
  6. カーブのある箇所に軽く切れ目を入れて折り目もつけておく
  7. ピンセット・鉗子・ループ返しで返し口から表を外に返す
  8. ワタを詰める
  9. 返し口を綴じる
  10. パーツ同士をくっつける
  11. 表面に刺繍する

後から調べたところによると刺繍は本当は縫う前に入れないといけないようです。まあそうでしょうね。

「返し口」「n本取り」「ダーツ」「コの字とじ」なる概念をこの機会に得ました。

現状

実際どうなったかをお見せしますが…

でん
でんでん

まず試作として生成りのお安い布で作っています。刺繍の色も仮です。

……。

 

…………。

 

……かわいい!!

これは、あの、脚を胴体につけている段階からかなり興奮していまして、立体でお見せできないとは悔しいのですが下から見ると思った以上にカニ!になりました。

もちろん口が下につきすぎちゃったなあとか、縫い目が汚いなあとかはあるのですが、自分の求めているカニフォルムが出来上がってきた様子に脳汁が止まりませんでした。

後ろから見た佇まいも期待した以上にカニです。

大きさは成熟したミナミオカガニより少し大きいぐらいなのですが、この大きさの触っても怒らないカニがいる状態がこれほど精神に高揚をもたらすとは思っていませんでした。
まだ試作段階です。本番はどうなってしまうのでしょうか…。

やはり人生にカニは必要不可欠という思いを新たにしました。

 

ただここに来るまでの道のりが無駄に長く、実はこの試作品は2体目です。

1体目

1体目はこれです。タコのようです。顔も素朴すぎます(2体目もかなり素朴だけど)

この時の敗因は脚同士を先につけてしまったことと、なにより脚をつける位置をちゃんとマークしておかなかったためです。

あとこの時脚の付け根に底節がないのです。
シンプルな形にしたいという考えからでしたが、あの部位がカニの雰囲気にとても重要だったのです。
それを省略しようとは愚かでした。

目はドールアイの半球状のものをボタンのようなやり方でつけたのですが全くそれらしさが出ませんでした。
これはすでに脚で失敗していたので諦めから手を抜いてしまったのでした。

 

脚の作りも試行錯誤してようやく綺麗になりました。

足の変化

左が古い方、右が新しい方、最終版(底節あり)は写真がないです。

古い方は最初から関節で曲がった型紙を作っていて、新しい方法では後から曲げています。

角の綺麗さが段違いです。
ぬいぐるみの工程上、谷折れ形状は返し口から表を返したときにシワが寄りやすいのも見た目が悪くなるようでした。

後から曲げる方法も、完全に縫い合わせが済んでから曲げてコの字閉じする方法から、まずダーツの要領で曲げ部分を縫ってから両面を縫い合わせる方法へと変化しています。
縫い合わせが済んでからだと、縫い目の部分が硬くて曲げにくいのです。
返し口を綴じるときも写真のように平たく綴じるのではなく、最終版ではなみ縫いして巾着のように絞るようにしました。
あとつま先は完全に縫うと返すのが難しすぎるので先端を閉じないようにしてみました。縫い代が詰まるので穴にはならないのです。

そんなこんなで綺麗な脚ができるようになりました。

もっと立体的にしたい

今回の試作は自分の中で「フラット版」と呼んでいるもので、単純に2枚を張り合わせて中にワタを入れる方法で作っています。

もっと複雑に、一般的なぬいぐるみの頭を作る時のように切り分けを細かくすることも考えています。

ハサミの検証

かなり前の写真ですがより立体的なタイプを作ろうとしていた時のものです。

ちょっと複雑すぎて最初に作るには難しすぎたので一旦諦めましたが、フラット版の本番が終わったらこっちもちゃんと作りたいです。