xavolog

同居しているカニ様の記録だったりあれこれ

カニのぬいぐるみを作ったぞ!!!

銀河鉄道の夜でジョバンニがカンパネルラと誓い合った「ほんとうのさいわい」とは一体なんでしょうか。
皆さんはおわかりになりますか。

 

僕にはわかります。

 

きっとカニのことです。
カニは全ての生き物にとっての幸いだからです。

 

やわらかい偶像の件

先日カニのぬいぐるみを作ってる話を書きました。

僕にとってのファーストぬいぐるみ制作でした。試作品として生成りの布だけで製作しておりました。

 

xavolog.hatenablog.com

 

このぬいぐるみでの検証をもとに、型紙や縫製を見直し、カラーリングと素材の選定を行いました。

新しい型紙に沿って新しい生地をカットし、刺繍を施し、縫い合わせ、綿を詰めました。

終盤に差し掛かるにつれて空いた時間は全てぬいぐるみ作りに捧げる勢いで進めてまいりました。

 

そして……ついに……

 

 

 

 



 

 

 

 

完成しました……

 

 

 

 



 

 

 

 

 

 

 

 

 

我がマスターであるレインボークラブ様(のお若いころ)をモデルに、布の切れ目で色分けができるようにデフォルメしております。

ご本尊
前後側面
斜めから

いかがですか。下僕が針を刺して滲んだ血と興奮の手汗とともに魂を込めた神の像です。

 

詳細

試作で得た知見をもとに以下のアップデートが行われています。

  • ハサミは内側と外側で生地形状を変えることによりカニらしい関節に近づけました
  • 胴体の縁にブランケットステッチを入れて実際のカニの稜線を表現しました
  • 背面の刺繍は実際のカニのように凹むようにしました
  • 手足にワイヤーを入れてポーズをつけられるようにしました

 

そうなんです。ポーズが変えられるのです。

観察力のある者には爪と腕が開いていることがわかる画像

と言っても胴体と手足の間は繋がっていないので、根本の関節は曲げられません。
しかしこれでより一層カニらしいハサミや脚のポージングができます。

 

ワイヤーは以下のものを使いました。

 

そして背中の刺繍。凹んでいます。

ぬいぐるみでどうやって凹みを表現するのか?というと背中からお腹に向かって貫通させて引っ張っているのです。

腹側は胸甲があるのであとで隠すことができます。反対側に隠すものがなかったらできないということですね。

 

縁はこのようにカニの甲羅の硬さを表現するためにブランケットステッチで引き締めました。
実際の盛り上がりは途中から後ろにかけて無くなるので、ぬいぐるみも前方だけに入っています。
同じ加工をハサミの爪の部分にも施しています。

 

生地は背中と腕・脚は麻スラブ、腹側と底節はスウェットっぽい目の細かいニット、ハサミは麻スラブよりさらに荒い目の何かの布(忘れた)です。

大体硬そうな印象の部分を麻スラブで布目を活かし、お腹近くは繊細で滑らかな印象になるように使い分けました。
ハサミに使った布は実際のハサミの表面の粒々した感じを出したかったのですが、素材がちょっと弱かったみたいでヨレとほつれで逆に柔らかい手袋をしている印象になってしまいました。

でも素材同士のバランスはまあまあな感じ…?な気がします。

麻スラブは強く引っ張るとほつれやすいのでひっくり返すのが大変でした。

 

見つめ合いながらこの手を握ると本来であれば叶わないカニ様とのスキンシップを錯覚して脳が混乱と興奮の渦に飲み込まれます

すき…

型紙

A3に印刷して使ってね

カニの偉大さと素晴らしさを人間たちに知らしめることは下僕の使命の一部であるので型紙を公開します。
ご本尊はいちいち下僕の相手をする暇はないので偶像を用いることは推奨されています。
是非お作りください。

 

ただしこのぬいぐるみは作ってる途中で一部のパーツが大きすぎた部分を直接カットして縮めたりしているので、型紙のまま作っても同じにはならないです。