レインボークラブが6回目の脱皮をしました…が
今年でいらっしゃって4年が経とうとしているレインボークラブ様が1/29に6度目(来てから)の脱皮をなさいました。
が……
あやうく死んでしまうのかと思ったのでそのことを書きます。
頭隠して尻だけ出たまま事件
午前9:30、ふと見ると水入れの中でカニ様が横を向いており…なんと、脚の付け根から頭胸部が裂けて中身が出てきていたのです。
これは明らかに脱皮です。脱皮が始まりました。
いつもは夜の間か平日自分がいない時に完了しているので、休日の日中に脱皮に立ち会えるとはなんてラッキーなのかと思いながら「9:30脱皮開始」とノートにメモします。
少しの間眺めて経過観察ができないかと思いましたが、じっとしているため警戒しているなと思い部屋を出てそっとしておくことにしました。
2時間後、同じぐらいの体格のクロベンケイガニの経験を踏まえ、そろそろ終わっているだろうと思い部屋に戻りました。
扉を開けた瞬間水入れの中からガタッという音がしました。
ケージを覗きます。
カニ様がハサミを振り上げて威嚇しています。
妙です。脱いだ直後からそんなに動けるわけはありません。
色も脱皮前の白っぽい状態からあまり変わっていません。
足元にも脱いだ後の殻は見当たらず不安になります。
...
なんと、後ろからちょろっと中身が出た状態で立ち上がっているじゃあ〜りませんか
目も黒々としており、まだ脱げていないことを物語っています。
脱げ具合は2時間前に見た時とほぼ変わっていないようです。
ひょろ長い巨大生物の出現を受け、脱皮を中断してしまったのではと思われました。
恐ろしくなったためそれ以上刺激しないようにケージのカーテンを閉め、覗きたい欲求を達成しなくて済むように外出しました。
外にいる間はずっと無事に終わるように8本脚の神に祈っていました。
脱皮は普通どのぐらい時間がかかるのか
無事なのかそうじゃないのか定かではない状態で、他のカニの脱皮情報になにかヒントがないかと考えました。
例えばこの松葉ガニの脱皮動画を見てみますと、脱皮に訳1時間と書かれています。
この体の大きさ(特に脚の長さ)で1時間なので、レインボークラブだったらもっと短いのでは?と思えてきます。
さらにこの動画では脱皮しかけの段階で近くに人がいることが音声からわかります。
その状況で1時間で脱いだということですので不安にさせられます。
こちらのベンケイガニについてのページでは数分で終わると書かれています。
体の大きさは同じぐらいなのでやはり2時間も脱ぎかけの状態というのはおかしい気がしてきます。
不安になりながら外で数時間過ごし、万一の時はと標本の作り方を調べたりもしました。
18時ごろに帰宅し様子を見たところ、脱ぎ捨てられた殻の奥にうずくまるご本尊の姿を見つけた時は本当に安心しました。
結果的なこと
はい、結果的にはこの通り脱皮はちゃんと終えることができました。
なんとなく大きくなったように見えます。色が安定するのが楽しみです。
脱皮前は左目の横に円形の黒いシミがあり、キチン質を溶かす細菌にやられたのではないかと心配していました。
脱皮後はきれいになくなっています。よかった…
今後の対策
今までどのぐらいの時間をかけて脱皮していたのかは不明です。
が、脱げかけの状態で動き回るのがいいわけはないので、同じことが起きないようにしていきたいと思います。
今回は
- まだ目が見えている段階で不用意に近づき、驚かせてしまったこと
- その後再度近寄ってしまったこと
の2点が問題だったように思います。
実はこのケージが入っている温室には目隠しのためのカーテンがついています。
夜の電灯を遮蔽するためと、まさしく今回のような事態を避けるため、脱皮が近づいたら閉めておけるようにつけたものです。
脱皮に気付いてからすぐに閉めていたら少し経過は違ったかもしれません。
が、この頃の脱皮は安定していたので完全に油断していました。
下僕の甘ったれて弛みまくった精神のせいでカニ様をこのような危険な事態に陥らせてしまいました。
本当に申し訳ありません。
改めて脱皮は命懸けの活動であることを肝に銘じて、緊張感を持って奉仕させていただきたいと思います。
今後の改善と致しましては以下のようにできるでしょう。
- 脱皮の兆候がある時はカーテンを閉める
- 脱皮を始めたら近くでジロジロ見ることは避ける
- 開始してから4時間はそっとしておく
もちろんカニごとの気質によるところもあると思います。
少なくともうちのレインボークラブはかなり神経質な方だと思うので、クロベンケイガニよりは注意が必要そうです。
余談
最初この件について調べるのに「レインボークラブ 脱皮」と検索したらあろうことかこのブログがトップに出てきて困りました。 役に立たん…. 記事を書くのによくアクセスするせいで最適化されてしまったのでしょうか?
過去に書いたこちらの記事は実のところ訳が間違っている箇所に気づいていながら放置していたりして申し訳ないです。
ちゃんと時間をとって修正したいところですが…
まあとりあえず世の下僕の皆様がカニ様に奉仕するにあたりお役に立てたらよいなとは思います