xavolog

同居しているカニ様の記録だったりあれこれ

新しいカニ用の温室を作りました

前回の更新からだいぶ経ってしまいました。

もうだいぶ経ちましたが、レインボークラブ用の温室を作りました。2代目です。 前回は突貫工事でしたが、今回は設計図を作って割と計画的に進めました。

完成したもの

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完成した温室を部屋に置いてみたところ

10/24に完成して稼働開始

f:id:xavo:20201209225647j:plain:w400 このように側面と正面は取り外してオープンなラックとしても使えます。
下には道具や餌などを置くことができます。

設計図

f:id:xavo:20201209223623p:plain:w600 使ったソフトはCaDIY 3Dです。
材料を選んでその組み合わせで設計できるので、厚みを考慮しながらデザインするのめんどくさい人におすすめです。
他の設計ソフトだと材料に何使えるかわかってないのでサイズがわからず、頭真っ白になるのでこれ選びました。
温室は3回ぐらい設計やり直してこの形になってます。

制作の流れ

参考にしたもの

以下のブログを大いに参考にさせていただきました。

tonarinoaquarium.com

ツーバイ材でここの記事通りに骨組みを作り、パイン集成材を天板および棚板に使っています。

土台制作

設計図に沿ってカットしたツーバイ材をビスで取り付けます。
ズレないように2本ずつ挿します。1本だと回転してしまいます。
ツーバイ材はかなり重く、枠だけでもかなりの重量があるのでこの時点で「本当に木製で大丈夫か?」と不安になりました。

塗装・カラーリング

アサヒペン 水性WOODジェルステイン ウォルナット 300ml

ジェルステインを使ってみました。
布にジェルをつけて撫で擦るようにつけていきます。
最初使ってみてどうしてもうまく塗れなかったのですが、どうもコツは「ケチらずにたっぷりつける」ことみたいでした。
普通につけると布の乾いた部分に染み込んで減り、かすれます。
あと塗る前のやすりがけでどれだけ滑らかにできるかもかなり物をいうっぽいです。

一回かすれるとムラがひどくなりやすいですが、うまく塗れれば乾燥後の見た目は落ち着いた質感でいいです。

ターナー色彩 水性ペイント アイアンペイント アイアンブラック IR200009 200ml

アイアンペイントのブラックを使っています。
これでぱっと見の色合いだけインダストリアル風になります…。

内部

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背面は内側にスタイロフォームを貼り、そこにいい感じの布をつけました。
魚介柄です。ダンジネスクラブっぽいカニがいます。
布を貼り付ける糊はスチのりを使いましたが、布を押し当てると染み出してしまうので今思うと両面テープでも良かった気がします。

梁の間にLアングルを向かい合わせるように取り付け、そこにPC用のファンを乗せています。
暖かい空気を下に送るためのものです。
意図してませんでしたが(無計画)、アングルの間隔がすでに持っているファンとサイズがぴったりでした。

壁面パネル

ワンバイを木ダボで四角くとめています。
木ダボだけだと強度が心許ないですが、裏側からアクリル板を止める板を貼るのでこれでよしとしました。
窓の板はアクリルと塩ビです。厚みは2mm。
購入先のホームセンターに置いてあったサイズの関係で違う素材になりました。
切断は、プラ板用のカッターで何回か切り込みを入れると、1/3ぐらい入れたところでパキッと折れるようになります。
簡単ですが時間はかかります。

壁面パネルの取り付けは十手金具を使って引っ掛けています。
黒板用の金具なのでずれにくく丈夫です。

先代温室は蝶番の観音開きでしたが、今回はスライドです。
実際に観音開きを使ってみて一番不安だった、開け閉め時に暖かい空気が出て行ってしまう問題を、スライド扉ならある程度防ぐことができます。

さらにこだわったところとして、開ける広さを調節しやすい様3枚です。
この扉を差し込む上下のモールはそれ用のプラスチックのパーツが売ってたので、両面テープで貼り付けて挟み込んでいます。
探せば専用パーツって色々あるものだなあと思いました。

隙間塞ぎ

今回の温室で特に気をつけたのが隙間の塞ぎ方です。
前回の温室では壁面パネルの隙間が思いの外多く、室温に左右されがちでした。
今回はパネル本体へのスポンジ貼り付けに加え、壁面の設置後コード用の隙間をカットしたスポンジで埋めています。
貼り付けるスポンジは隙間風防止用に100均でも売っているものです。

熱源

https://www.shopping-charm.jp/product/2c2c2c2c-2c2c-2c2c-2c2c-323437393430

今回は熱源にGEXのエキゾテラ ヒーティングトップMを使っています。前回は暖突Mでした。
暖突と違い、フタの金網に置くだけでいいので手軽なのと、より温める能力が高いです。
消費電力は暖突より若干高いですが簡便さと大きさはこちらの方がより良いと思いました。

また、水入れは水中ヒーターが入っているので、ここからも空気を温めています。

性能

サーモスタットの設定温度は27度です。
センサーを温室奥の温度を保ちやすい地面近くに置いて、そこから扉近くほど温度が低くなります。

サーモスタットの設定温度を保てる室温は14度ぐらいで、10度までは24度以上で保温できました。
10度ぐらいまで下がると人間の方が耐えられなくて暖房をつけるので、これ以上の保温性能は必要ないかなと思います。

まとめると、前回の突貫工事温室に対して、見た目、性能両面でかなり改善できた言えるでしょう。よかったよかった。

今後

前回・今回と、ケージを包み込む形で温室を作りました。
しかし、作りながらぼんやり思ったのですが…ケージと温室は一体化できるのでは?
今少し気になるのは温室とケージの間の空間です。
この空気があるおかげで保温できている面はありますが、それ以外には何も意味のない空間になってしまっています。
木製の爬虫類ケージの様に、保温性能の高い飼育ケージを作ることができれば、カニにも僕にも過ごしやすい空間の使い方ができそうに思います。

ということで、今予定としては新しいケージを自作することを考えています。