iPadでスカルプトする
以前から気になっていたiPad用のスカルプトアプリを使ってみました。
列車通勤の時とか、外にいる時にできる造形活動がしたかったのでiPadで使えるやつが欲しかったんですね。
最近だと色々出ていてどれにするか迷ったのですが、とりあえずNomadSculptというのにしてみました。
大体の作業の流れ
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球やシリンダーをシーンに追加する
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球を大雑把に変形する
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全てのパーツを作る
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ディティールをつける
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エクスポートする
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Procreateで色を塗る
こんな感じで作業を進めていきます。
1.大体の形を作る
左上のマークからプリミティブ（基本形状）を追加できるのでここで球とかを出します。
この場合カニを作るので頭胸甲の大体の形（ちょっと扁平でヘリに角がある箱型）に変形していきます。
ここでよく使うのが以下↓
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Move：引っ張って動かす
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Trim：今映ってる方向から囲った面を切り取る
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Flatten：平らにしようとするブラシだ
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Smooth：滑らかにする
トゲみたいな細かいものはここでは作らず、手足や目などの全てのパーツを一旦揃えるように進めていきます。
右上の三角のマークから左右対称にできるのでこれをオンにします。
最初に形を追加したときは片側しかないので、下の方のLeft To Right ボタンから反対側にコピーします。
ここの左右は画面で見て左右なので注意。ワールド空間で左右とかじゃないです。
（最初分からずなんでいつも逆なのかと思っていた）
2.作り込み
パーツが揃ったら微妙な形のニュアンスや細かい凹凸を作っていきます。
右上のブラシアイコンをタップして下にスクロールしていくとブラシの形状が選べるので、これで尖った山の形を選んで細い筋をつけたりとかやっていきます。
この段階でよく使ったのが以下↓
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Drag：指先でこすったみたいに動かせる トゲを作る時に
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Flatten：硬そうな形を作るにはSmoothよりそれっぽくなる
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Crease：鋭い溝を入れる時 「Sub」をオンにして逆に盛り上がった筋も
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Brush：ブラシ形状を鋭くして表面をボコボコに
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Mask/SelMask：SelMaskで大きくマスクをかけてぼかしてからMaskで微調整
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Inflate：膨らませる モリモリにしたいとき
3.エクスポート
モデルを出力してblenderやProcreateに持っていけるようにします。
左上のフォルダアイコンで出てくるメニューを下にスクロールするとExportの欄があります。
レイヤーやらテクスチャやら一緒に出したいならglTF、形状だけでいいならobj…ですかね。
自分のところでやった感じだとオプション付けたらglTFエクスポートは毎回失敗したので、
結局オプションなしでやったためあまり意味のないことをしてしまったかもしれません。
ローポリ版を作成
スカルプトで作ったモデルはポリゴンが多すぎるので、blenderなどでノーマルマップをベイクするためのローポリ版を作成します。
念のため別名で保存。
左上の格子状のアイコンからメニューを開き、一番右のDecimationを選びます。
これはメッシュの三角形を減らしてくれる機能です。
ちなみに「リトポロジー」はしません。汚い三角形になるので注意してください。
今回はお試しなのでこれでいいということで。
ノーマルマップをベイクするためにはUVを重なりなく作成しないといけないので、
メニューのUV Auto-Unwrapにある target <100k vertices! の警告に従い、
100k頂点以下になるようにDecimationのパラメータを設定します。
頂点カラーは維持しなくていいので Preserve painting は0で、均一さも低くします。
結構思い切った数値にしても割とうまくいくので%をかなり低くします。
Decimationができたら UV Auto-Unwrap のところの Unwrap Atlas をタップしてUVを作ってもらいます。
終わるとデバッグ用の格子テクスチャを貼った状態で表示されますが、出力には出ないので気にせずエクスポートします。
とりあえずNomadSculpt内での作成作業をざっと書いてみました。
このあとblenderで法線ベイクしてからunityに持っていったり3Dプリント用モデルをつくったりしてますがその辺はまた今度。
Zbrushはこれやってからつい最近触ってみる機会があったのですが、NomadSculptの方が操作分かりやすくていいと思いました。
うーん、新興のアプリ怖い。
